社会福祉法人羽地福祉会 理事長 宮城泉 FMやんばる出演

9月25日12時より、FMやんばるにて放送された「あじまぁステーション」にて宮城泉理事長が生出演し、園への想いを語りました。
その内容を紹介します。

社会福祉法人羽地福祉会 理事長 宮城泉インタビュー

 

 

Q:保育の道に進まれたきっかけ、原点になった出来事を教えてください。

A:母が保育園を経営していたこともあって、その影響が大きかったです。25歳で保育士資格を取得し、東京と静岡で5年間勤務しました。その後、30歳で沖縄に帰ってきて、自分の保育園を立ち上げました。きっかけは母でしたが、家業を継いだのではなく「自分の考えで保育園をつくりたい」という思いから独立しました。

 

Q:理事長として、普段の仕事で大切にしている考え方はどんなことですか?

A:子どもたちが楽しく自立できる環境を整えることです。園の雰囲気も明るく、わきあいあいとした空気を大切にしています。「保育園らしくない保育園」にしたいと思っていて、時間に追われず、家庭のようにまったり過ごせる場所を目指しています。

Q:園の特色について教えてください。

A:モンテッソーリ教育を取り入れていますが、特別なことをしているというより「子どもが自立できる環境を整える」という考え方が根底にあります。例えば、自分でパンツをはいたり片付けをしたり、小さなことでも自分でやる習慣を大切にしています。年長児が下級生に教える姿も見られ、「思いやりのスパイラル」が自然に続いていくのが魅力だと思います。

 

Q:毎朝、子どもたちとのあいさつが楽しみだそうですね!

A:日々を大切にしている中で、毎朝150人の子どもたちが「おはよう!」と挨拶してくれるんです。園庭の横に私の部屋の窓があるのですが、その前を通ると、次々と声をかけてくれる。考えごとをしていても止まらない(笑)。そういう元気な雰囲気は保護者の方にも喜んでいただいています。

 

Q:見学に来られた方には、どんな印象を持たれることが多いでしょうか。

A:どんな印象を持たれるかはそのご家庭次第ですが、園自体はとてもオープンです。生活発表会のような特別な場を設けるのではなく、普段の生活をそのまま見てもらいたいと思っています。いつでも園に来ていただけるようにしています。

 

Q:一緒に働く先生方やスタッフについてはどうでしょうか。

A:星のしずく保育園だけで25人、法人全体で約60人が働いています。みんなが「おもしろそう」と思える姿勢で取り組んでいて、「保育のために学びたい」という気持ちを大切にしています。保育士は夢をかなえてこの仕事に就いた人が多く、子どもの成長に携われることが当園の保育士の一人一人のやりがいにつながっています。

 

Q:園の名前「星のしずく保育園」にはどんな由来があるのですか?

A:最初は「銀のすず保育園」から始まりました。ロゴの稲穂は、琉球の王が雪を見たときに「稲穂のようだ」と言ったという言い伝えが由来です。「星のしずく保育園」には、稲穂の粒のように思いが宇茂佐の地に落ちて、そこから広がってほしいという願いを込めています。

 

Q:地域とつながるイベントもされているそうですね。

A:はい、「夏フェスタ」というイベントを約10年前から行っています。太鼓やダンス部のパフォーマンス、地元アーティストの出演、キッチンカー出店、打ち上げ花火まで、地域の協力を得ながら子どもたちを主役にしています。コロナ前は1,500人が来場し、地域の人や観光客も集まる大きな催しになりました。今年も11月22日に屋部川虹公園で行います。

 

 

Q:来年には大きな大会も予定されていますね。

A:アジアモンテッソーリカンファレンスの沖縄大会が来年7月に沖縄市で開かれます。本来は2027年の予定でしたが前倒しになり、急ピッチで準備しています。東京五輪空手金メダリストの喜友名諒さんとの対談も予定しています。子育てや園運営のヒントになることを期待しています。

 

Q:これから保育士を目指す人や保護者の方にメッセージをお願いします。

A:保育士には「ブラック」というイメージもありますが、今は環境も変わっています。子どもにとっての“初めての第三者”として関われる、とても大切でやりがいのある仕事です。資格を持ちながら別の道に進んでいる人もいるかもしれませんが、ぜひ夢をかなえてほしいと思います。保護者の方には、子どもたちを安心して預けてもらえるよう、確実な共有を大切にしていきます。ぜひ、一緒に働きましょう。

 

Q:今後の展望について教えてください。

A:何よりも「楽しむこと」を大切にしています。子どもも先生も一緒に楽しめる環境をつくることが一番の目標です。「笑顔いっぱい元気いっぱい、地域に愛される園」という理念を大切に、これからも地域に根差した園づくりを進めていきたいと思います。